Symphony V
家までの間、康之は色んな話をして、唯を元気づけてくれた。
本人は、別の意味で唯が落ち込んでいるものだと思っていたようだが、唯は、その康之の好意に少し気分が浮上した。
「ここでいいの?」
康之が、家から少し離れた小さな公園で止まった。
「はい、家はここからすぐなんで」
唯が笑うと、康之も笑った。
「そっか。じゃぁ頑張って!また一緒にバイト入る機会があるかもしれないから、その時はよろしくね。それじゃおやすみ」
康之を手をふって見送る。姿が見えなくなったのを確認すると、唯はポケットに入れていた携帯を取り出した。
時刻は11時半。
あと、30分、か。
待ち合わせのヒラツカ山へと急いだ。
本人は、別の意味で唯が落ち込んでいるものだと思っていたようだが、唯は、その康之の好意に少し気分が浮上した。
「ここでいいの?」
康之が、家から少し離れた小さな公園で止まった。
「はい、家はここからすぐなんで」
唯が笑うと、康之も笑った。
「そっか。じゃぁ頑張って!また一緒にバイト入る機会があるかもしれないから、その時はよろしくね。それじゃおやすみ」
康之を手をふって見送る。姿が見えなくなったのを確認すると、唯はポケットに入れていた携帯を取り出した。
時刻は11時半。
あと、30分、か。
待ち合わせのヒラツカ山へと急いだ。