Symphony V
再現部
「唯、遅いぞ。ほら、行くぞ」
父の呼ぶ声がした。
お父さん、待ってよ。
どこにいるの?
「唯ー!早くしないと置いていくわよ」
今度は母の声。
キョロキョロと辺りを見回してみるが、両親の姿はみあたらない。
お母さんも、待ってったら。
『先に行ってるからね』
ふと、少し先に2人の後ろ姿が見えた。
嫌だ、置いてかないで。
私もすぐに行くから。
駆け寄ろうとするが、どんどん2人との間が開いていく。
やだよ、行かないで。
独りにしないで。
追い付けない。
両親の姿が今にも消えてしまいそうで見えなくなっていく。
やだ。
やだよ。
必死で手を伸ばすが、届かない。
イヤ。
オネガイ。
ワタシヲオイテイカナイデ…
父の呼ぶ声がした。
お父さん、待ってよ。
どこにいるの?
「唯ー!早くしないと置いていくわよ」
今度は母の声。
キョロキョロと辺りを見回してみるが、両親の姿はみあたらない。
お母さんも、待ってったら。
『先に行ってるからね』
ふと、少し先に2人の後ろ姿が見えた。
嫌だ、置いてかないで。
私もすぐに行くから。
駆け寄ろうとするが、どんどん2人との間が開いていく。
やだよ、行かないで。
独りにしないで。
追い付けない。
両親の姿が今にも消えてしまいそうで見えなくなっていく。
やだ。
やだよ。
必死で手を伸ばすが、届かない。
イヤ。
オネガイ。
ワタシヲオイテイカナイデ…