真夏の太陽


天寺と目が合う。

『どう?』

そういいたげな笑みを見せ,十座に問いかける。

『さすが俺の相棒だ』

十座も笑みだけで,天寺にそれを返す。

ふたりは離れた場所で笑い合いがら,心の中だけで会話をする。

「お前ら!次は俺の番だ。しっかり目ぇ開いて見とけよ!」
そう言いながら,打席に入る十座。

その言葉通り,ホームランを放ち,ホームに還ってきた。

選手たちはただ呆然として,十座の姿を見ていた。

そんな中天寺だけが,十座と拳をぶつけ合っていた。


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