真夏の太陽
十座は得意気な表情で,和良を見上げた。
「お前は,俺の素晴らしいプレーを見届けろ」
十座の命令口調に一瞬ムッとしたが和良だったが,すぐに柔らかい笑みを浮かべる。
「見届けてやるよ」
「おぅ」
その言葉の後少し間をおいて,十座が口を開く。
「和良」
「ん?」
「ありがとう」
その言葉に和良は赤面する。
まさか,十座の口からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかった。
「俺は…」
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