真夏の太陽


いつもなら,ランニング中に他のことは考えない。

その十座が,ランニング中に他のことを考えている。

かなり珍しい。


ふと前を見ると,見覚えのある少年が走ってくる。

「お前…何して」

「…」

少年は黙って通りすぎようとした。


「おいっ!待てよ!」

走り去ろうとした少年の腕を掴んだ。


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