真夏の太陽


「…」

部室に用があったのか,和良が近くを通った。

十座がいるのに気が付くと,彼を心配そうに見つめていた。

「今は,そっとしておいてやって」

その後ろから,聖名が話しかける。

「これは,あいつ自身の問題だから」

「…はい」

笑顔を見せ,和良はグラウンドに戻って行った。

「幼馴染みねぇ」

「キャプテン」

マネージャーが走ってくるなり声をかける。


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