真夏の太陽


「どうかしたか?」
「聖名さん」

「うん?」

「ありがとうございました」

眼を見て,少し小さ目の声で言った。


「…帰るぞ」

十座の言葉に戸惑うこともなく,ただ,十座の顔を見て小さく微笑んだ。

その笑顔から,嬉しさが伝わってきた。

その日から,聖名は十座の‘目標’となった。

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