真夏の太陽

視線



「悪かったって」

和良に頭を下げる十座。

それを少し離れたところで見ている天寺。

今日,十座は和良との約束を忘れ,天寺とキャッチボールの約束をしてきたのだ。

彼女が怒るのも,無理はない。

「ごめんね,姫来さん」

「んーん。悪いのはこいつだから」

彼女は寝に持つタイプらしい。

「十座のばぁか」

小さく呟く。

「なんだって」

「十座のばぁぁぁかっ!」

さすがに怒った十座。

和良に向かって歩き出した。

「十座!!」


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