真夏の太陽


「なんで謝ってんだよ」

天寺は空を仰いだ。
雲ひとつない。
快晴の空を。

「俺,十座のこと本気で信じてなかった。でも,十座が今の球で,俺ののと信じてくれてるってわかったから。次は,俺が十座を信じる」

そう言い終えると,天寺は十座の目を見た。

「俺も,天寺のことを信じてるよ。だから,俺の捕手は天寺しかいないんだからな」

「うん」

シートノックをしていた聖名が,少しの間十座を見ていた。


< 69 / 150 >

この作品をシェア

pagetop