真夏の太陽


なのに,レギュラーになれなくて,ブルペンで下級生の球を受けなくてはならない。

そんなこと,誰だって嫌だろう。

でも,それをやってくれていた先輩方には本当に感謝している。

それを,ブルペンキャッチャーという言葉ひとつで,片付けてほしくない。

この人には,言ってほしくない。

「最後は,桜莉衣苺。野球部のマネージャーで,聖名さんの幼馴染みです」

頭を下げる。

「哀吏,もうすぐ打順回ってくるぞ」

「おぅ,今行く」

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