真夏の太陽


主審の一言で始まった,準決勝。

この試合を,十座たちはスタンドで観ていた。

「聖名。負けねぇからな」

三塁手の守備位置で,小さく呟いた。

背中に一番を背負い,打席に入る,最高の宿敵に向かって。

(こい!)


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