真夏の太陽


キィッ…

「…あ」

いきなり,十座の部屋の窓が開いた。

そこから顔を出したのは,和良だった。
ふたりとも,唖然としている。

「や,和良。てめぇ,そこから来るなって何時も言ってるだろう!」

「悪い」

「…」

十座が頬を赤く染めながら,和良にキレる。

そのよこで,聖名は黙って涙を拭った。


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