約束~切ない恋の物語~
そんな
朱音を睨みつける奈緒。
「ふてくされれば、いいってもんじゃないのよ」
って、敵対心まるだし。
奈緒は、あたしに手を差し出して
「大丈夫?」
って言って起こしてくれた。
『ありがとう。奈緒』
あたしは、奈緒にそう言った。
「どういたしまして」
って奈緒も返してくれた。
あたしは、
朱音の方に体を向け
『朱音。帰りにパフェ食べに行こうか』
って言ってみた。
―――すると
さっきまで
ご機嫌ナナメだったのに、花が咲いたような笑顔になって……
「うんっ!」
と首を縦に振った。