約束~切ない恋の物語~


「英玲奈の
携帯じゃね?」



『うん……
ちょっとゴメンね』


歩に
謝りながら電話に出た。



――着信  お父様




『もしもし』

ちょっと
不機嫌そうにでてみた。

《あぁ、英玲奈か》


『あたしの
携帯なんですから、
あたしが出るに決まってるじゃないですか』


バカか、クソじじい!


《英玲奈に話がある。
今すぐ帰ってきてくれ》

イヤに決まってるじゃない!


『いま、ニューヨークの別宅にいらっしゃるんじゃないんですか?
“第一秘書の村山さん”と!』

フンっ!
“秘書さん”の
ところを強調してやった


ざまーみやがれ!


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