くろすおーばー・らぶすとーりー!
保健室に赴き錠剤を2粒飲み下す。
「一人で帰れる?大丈夫?お家の人に連絡は?」
養護教諭が心配そうに私の頭を撫でながら必死の形相で尋ねる。私はええ平気です、一人で帰るくらいは…それに両親は現在仕事の都合で遠くに行っているのですよと弱弱しい微笑みで答えて見せた。

我ながら演技の天賦の才でも備わっているのかもしれないと本気で思い始めてきた。劇団四季にでも入ろうか?
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