キ ミ イ ロ













──いよいよ、家を出る日。


「…忘れ物、ない?」


「…ない」





この狭苦しい家も卒業だ。

これからまた、敷浪さんとやらに会う。




なんで自分も会わなきゃなんないの?


面倒だから適当に会った後、ダチと会うことにした。




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