キ ミ イ ロ













「…貧血だけで、大騒ぎし過ぎだよ、櫂兄は」


そう言うと、櫂兄は言う。




「そんなことないっ!!大事な大事な涙がぶっ倒れたって聞いて走ってきたんだよ?!俺っ!!」


こんな櫂兄を見てると、やっぱりこいつは年下じゃないかって思う。




それでも、自分を支えてくれるのは櫂兄で。






いつの間にか、頬が綻んでいる自分がいた。








< 142 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop