キ ミ イ ロ
──────
「プレゼント?」
「うん」
もうすぐで12月って頃、再び早妃が来てた。
そのときに、櫂兄のプレゼントの話をしてて。
「兄貴にもプレゼントあげるの?」
「……貰ったから」
そう言うと早妃は、
「…男モンならなんでもいい?」
ため息つきながら言った。
「…ごめん、早妃」
「いーよいーよ!!外出れないなら無理ないよ」
──・・・外出れないなら。
病室から、窓の向こうを見た。
そのとき、
「涙さ、愁のことどーなの?」
早妃の口から、そんなことでるなんて思ってなかった。