キ ミ イ ロ













──────


「……涙ちゃん、ちょっといいかな」






検査が終わって、廊下を歩いていたとき


何処からか、阿藤先生がそう言った。




白衣のポケットに、手を突っ込んで。







自分は阿藤先生について行った。


検査かな、とか
薬のことかな、とか




頭の中でなにを言われるか、少し気になってた。









──・・・でもそれは、すべて違った。
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