キ ミ イ ロ













左手だけだったぬくもりが、全身に回る。


そして
「……お帰り」




そう言ってくれた。


ただいまって言いたいのに、
声が出ない。

頭の中で言うしかなかった。






ただ頭がボーっとしてた。


起きているのに、動けない。






──・・・成功、したんだろ?


ちゃんと、出来たんだろ?
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