キ ミ イ ロ
まあ、なんか言われたって出るけどさ。
家から出たとき、ちょうど愁が来たところだった。
「豪邸じゃん」
「…まあね」
愁には、家の場所を教えてあったから、迷わずに来れたらしい。
「てかどこ行くの?」
「んー、早妃と和真とゲーセンでもって話しててさー」
ゲーセン、か。
とにかく家から早く離れたくて、愁の手を引っ張った。
「…ねえ愁、早く行こ」
「えっ?……おう」
愁は背が高くて、軽い金パ。
耳にはピアスがいっぱい光ってた。
ちなみに自分は左耳に2つ着いてる。
自分で勝手に開けた。