誰にも言えない!



だって、決めたんだ。
高校に入ったら
もう一人の
自分になろうって…。



じゃないなら誰が
こんな規定通りの制服を着て瓶底みたいな
眼鏡にお河童のウィッグなんか特注してまで
通う訳がない。



あたしは、そんな事を
思いながら
学校を後にした。



あたしが、こんな格好をして学校へ行こうと
思ったのには
理由がある。




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