ねぇ、先生?~叶わぬ恋~
がらがらっ…
扉を開けると先生がいた。
「おっ、高橋。やっと来たかー…!」
そう言って先生はあたしを見た。
最後かもしれない。
こうやって…
先生と向き合って話すのは
今日で最後かもしれない…。
「はい…」
ちゃんと…
言わなきゃ…。
好きって、言わなきゃ…。
「高橋、お前何かあった??相談のるけど…。」
相談しちゃダメなの…。
相談したいけどダメなの…
でも、最後にあたしを見てほしい。
あたしを…
知ってほしい。
「あたし、今日で好きな人…
諦めちゃうんです。」
うそ…
諦めるなんてムリだよ…。
「なんでだ…??」
好きな人が先生だから…。
先生だからダメなんだよ…。