ねぇ、先生?~叶わぬ恋~
「せんせ…??ここ学校。」
しかも…
廊下だし。
「俺…
もうお前の先生じゃないもん。」
そう小さく呟く先生が
愛しくてしかたなかった。
「でも…先生…」
「なー…
いつまで俺のこと先生
って呼ぶの??
俺は学校の時以外
美桜って呼んでんのに…。」
あ…
たしかに。
もう先生じゃないんだよね。
じゃあ…
何と呼べば…
考えたことなかったから
よくわかんない…。
あたしが考えていると
先生が口を開いた。
「俊太…
って呼んでほしい…」
上目遣いでそんなこと
言われたら死んじゃうよ。
ドキドキが止まらない。