海の上で、輝くアナタ。
壱話


「船だッ!!」


「海賊船だッッ!!!!!」


村中に響き渡る、叫び声。
黒い、ロングのストレートな綺麗な髪を、金と赤に輝く鉄性の髪どめで一つに結び、赤と白の色に包まれた和服とチャイナ服を足して2で割ったような服に身を包んだ女性が、ある家から姿をあらわとする。


「麗華ッ!!危険ダっ、早く家の中ヘっ」

「いやヨっ、どうしたノ?何があったノ?」


麗華と呼ばれた彼女は、家の前を逃げ走っていた男性に、詳しく理由を聞こうと問いかける。


「海賊がきたんダッ」

「かい、ぞク?なに、そレ」

「殺されルッ!!!」


そういって、男性はそのまま姿をけした。
ハッと気づけば、村中はシーンと静まり返っていて、家中の電気はすべて消され、外に出ているのは、自分だけだと分かった。

自分も急いで、家に入ろうとドアを開けたときだった。

ドンッ!!!!


「ッ!!!!」


頭にものすごい衝撃が走る。

そのまま気を失って気づいた。



自分は、取り返しのつかないことをしていた。




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