海の上で、輝くアナタ。

「誰ですカ!?」

「?あぁ、麗華ちゃんは見るの初めてだよね?」

「カルチェはなんか、イツモのドSをけして、可愛い男の子を演じてああやって、食料とってくんねん…絶対詐欺やっ」

「詐欺?聞き捨てなりませんね、

生きるための手段ですよ」

ニコッと笑うカルチェさんは、さっきの可愛らしさは消え、イツモの迫力のアル恐ろしい目をしながら、イクベスタさんを睨む。
この人は、1番敵に回してはいけないタイプです。



「…では、ちょっといってきます。」


「どこニ?」


聞いたときには、カルチエさんは走り出していた。

ドッテェ~ン!!!

と、見事にこけるカルチェさん。


「ふぇっ、パパ、ママァ~ッどこぉ…ッグスッおなかすいたよぉっ、ヒックヒックッ…グズッ」

「ぼ、僕大丈夫?」

「あらあら、怪我しちゃって、」

「コレしかないけど、はい、」

「私はこれっ、」

「私も~!!!」

「…いいの?ふぇ、ッあ、ありがとうっ」

「「キャァア~!!!」」

…こうしても、食料を調達するんですね…

「……あ、おい、そこの女。」

「はぁ?ッッッ!!!な、なんでしょうかぁ!!」

「服や、ないか?そうだな、お前のような綺麗な女が似合う服やだ。」

「っ、そうねぇ~、あ、そういえば今日福引で宛てたけど私よりちょっとサイズ小さくて、10着ぐらいあるから、いる?」

「いただこう、そうだ、お前にお詫びにコレをやる。」

「??真っ赤な綺麗なバラ…」

「…日本と言う、島国で聞いたことがある、バラの花言葉…」

「花言葉?なにそれ、」

「…薔薇の花言葉…『アナタを愛しています』…お前に特別にくれてやる。」

「っっっ!!!/////この後お茶いかが??」

「お茶か、しかし俺には連れがいるんだ。」

「いいわよ?いっしょで!」

「それではいただこう…」


.
< 16 / 70 >

この作品をシェア

pagetop