海の上で、輝くアナタ。

「「カルチェお誕生日おめでとー!!!」」


「…別に言わなくてもいいですよ、」


カルチェは明るく祝うアレキッドとイクベスタを無視し、飲み物をルイカンドのところに持っていく。

コンコン、とルイカンドの部屋をノックし、開ける。


「ルイカンドさん、飲み物いりますか?」

「あぁ、悪いな…」

そう言って、ベットに横たわっていたルイカンドは、体を起こし、カルチェから飲み物を渡されると、カルチェの頭を優しく撫でた。

「おめでとう、」

「……ありがとうございます」

カルチェは頬を染め、嬉しそうに笑みをこぼす。

「ルイカンドさん、これからもよろしくお願いします。」

「ん?あぁ、お前はずっと、俺の傍にいろ…」

「はい……」

カルチェはこの、ルイカンドと二人のこの空間が大好きだ。
二人だったら、ずっと傍に入れるから…


ガチャッ!!!!


「へ~い!!!酒もってきたでー!!飲もう」

スパーン!!!!

「や……て、えぇええええ!!!あ、危ないやんけぇ!!」

「る、っさいですよ、」

イキナリ部屋に入ってきたイクベスタの顔の横スレスレに、ナイフを投げ、
「そろそろ死にますか?」という目で、カルチェは2、3本ナイフを取り出す。

「っっ!!怒ったで!!!」

そういってイクベスタは、アレキッドの持っていた酒を鷲掴みし、無理やりカルチェに飲ませた。
ついでに未成年のお酒はいけませんよ、イクベスタ。

一気に顔を真っ赤にし、床に倒れこむカルチェ。

「のびた。」

「ゲ、まさかそんなに弱いん!?」

「当たり前でしょ?9歳の子に酒飲ませるオッサンがどこにいるわけさ、」

「っっ!!あー、もぉ!!!知らん!!!」

「……。」

アレキッドはどす黒いオーラを放ちながら、イクベスタに笑いかける。
イクベスタはスネながら、部屋の端に体操座りで座る。

そんな二人のことはお構いナシに、ルイカンドはカルチェを抱きかかえ、ベットに寝かせた。


ガバッッ!!!

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