海の上で、輝くアナタ。
「ンッ!?」

「ンッ、ふぁ、ぁんっ、」

寝かせた瞬間、カルチェの手はルイカンドの首を捕らえると、そのまま、ルイカンドの首に手を回し、自分の方へよせ、無理やり唇を奪う。

ルイカンドはそのままカルチェの腕を掴み離した、


「ルイしゃぁ~んっ、」


酒に酔ってるせいか、頬を真っ赤に染め、目をトローンとしながら、ルイカンドに抱きつく。


「好き、好き、だぁ~すきッ、」

いつもとは考えられないような、甘ったるい声で、満面の笑みのカルチェ。
アレキッドとイクベスタは、「は?」という目で、固まったままカルチェを擬しすることしかできなかった。


「ったく、いいからねろ、添い寝してやる。」

「わぁ~いっ、ルイしゃぁ~ん、」


いひひっと笑みをこぼし、カルチェはルイカンドに抱きついたまま眠った。
その後、イクベスタとアレキッドは「きっと酔い過ぎたんや、」「もう寝よう、」と部屋を後にした。

そしてそんなことは、記憶にないカルチェは次の日……


「……っ…頭イタっ、酒臭…あれ、ここどこ?」

頭痛を抑えながら、布団をもぞもぞし、顔を出す。
と、そのままピシッと固まる。

「……ル、ル、ルイさん!?」

顔をだすと、目の前にはルイカンドがスースーと綺麗な寝息を立てながら寝ているのに戸惑いを隠せないカルチェ。

「…ん、あぁ、おはよう…カルチェ」

「ややややや、あの、な、何で僕ッッ!!!」

「あ?覚えて、ないのか?」

「ななな何を!?」

顔を真っ赤にし、何をわからないカルチェに呆れるルイカンド。

「アキとイクベスタに聞いとけ、朝飯くうぜ、」

「あ、まってください、ルイさん!!!」


そういって、そのまま朝食を得るために、食堂に向かった。
そのあとイクベスタとアレキッドから寝るところまで説明を受けた。

……
………

「まぁ、それいらい“酒”って聞くだけで、イクベスタのみ反応するようになったんだよね…」

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