海の上で、輝くアナタ。


「あれ?ルイさぁ~ん!!!」

「カルチェ…でかくなったな…」

「僕も5歳ですから、」

ニヘッと笑うこいつは、近所のガキ。
カルチェ。

コイツがもう少し大きかったら、俺の仲間の最大武器であったな…
なんたってコイツは5歳とは思えない運動神経だ。
それと細かな作業が凄い。

俺がコイツの誕生日にかなり細かいプラモをあげたことがある。
それを1時間もしない間に、すばやく作り上げたのだ。

この才能を他に使えば…かなりの武器だ。

でもさすがに5歳はつれていかれねぇ~な、コイツの両親にも迷惑かかるからな、

「あら?ルイ君??こんにちわー、たくましくなっちゃって♪」

「こんにちは…」

かすかに、カルチェが俺の服をギュッと掴み、震えてるように見えた…
気のせい…だよな…?

「ルイ…さん、遊びませんか?」

「あらあら、だめよ?…来なさい…カルチェ」

「っっ、ごめんなさい、また、今度…」

「あぁ、」

カルチェはそのまま家のなかへ姿をけし、おばさんもにこっと微笑み、お辞儀をすると、部屋の中へ姿をけした。

俺もそのあと何もなかったかのように家に帰った。

その夜だ…


「………」


誰もおきていない真夜中…
俺はアキとイクベスタとで作った隠れ部屋に向かった。


「誰かッ!!!」

「っ!?」


一瞬聞こえた叫び声、カルチェの声だ…

俺はすぐさまカルチェの家に向かった。
向かうにつれ、小さな音が聞こえる、食器が割れる音、噛み締めるような…「ん゛!!」とだけの小さな叫び声。

こんな夜中、皆が爆睡してるとき、んな小っせぇ~音じゃ誰もきづかねぇ~な…


ドカッッ!!!!!!!

俺は思いっきりカルチェの家のドアを蹴り開けた、ドアは綺麗にバキッと音がし、壊れ飛ぶ。


「あら…ルイ君…?いらっしゃぁ~い…」


ゾクッ!!!
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