海の上で、輝くアナタ。


「おば…さん…?」

おばさんは、血のついたナイフを手に持ち、体中に真っ赤な液体をかぶってて、
おばさんの足元には、血だらけに倒れこむおじさん。

「んっん゛ん゛!!!ん゛っ!!!!」

そして、口が縛られて、喋ることもできなく、ひたすら涙を流しおびえるカルチェ…


「おば、さんっ!!!なにしてんだよっ!!!」

「あら?だまってくれるかしら?いまね…ものすっごく殺したいの、嫌がる顔がすっごく見たいの…ルイ君もあとで、してあげるからね?」


ニコッと笑うおばさん、こんなの、


おばさんじゃねぇ!!!


俺はそのまま、相手の手に持ってるナイフを取り上げ、ナイフを後ろに捨てた。
そして、そのままマズ気絶させて落ち着こうと、おばさんのおなかを思いっきり蹴った…


ドカッ!!!!


倒れこむ、おばさん、ゴホゴホッと咳き込むおばさん。
ものすごく、残酷な罪悪感に包まれる。


「血、血、血がみたいっ、血ぃいい!!!!」


「ッッ!!!!」


あっと言うまの出来事だ、おばさんは力を振り絞り、ナイフに手を伸ばすとそのまま自分の首をめがけ…―――




「…………。」


おばさんとおじさんのお葬式。
いま、コイツカルチェは目から光を失った。まるで人形のように…
涙もみせずに、ボーとしてるだけ。
笑わない、泣かない、喋らない…

いまのカルチェはどれだけ扱いにくいものか、誰もコイツを引き取ろうとはしなかった。


俺は決心した。

そのまま立ち上がり、カルチェの元へ向かい、カルチェに手を伸ばし…


「俺がお前の親父になってやるっ!!!!」


そういってたんだ。



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