海の上で、輝くアナタ。
それから3年。
俺は18歳。でカルチェは8歳になった。
カルチェは必要最大限のこと以外、しゃべることはなかった。
そんなある日のことだ・・・
「っっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、」
アイツが熱を出した。
カルチェは、自分のせいだと謝り続け、自分を攻めた。
俺は「なにも言うな」とだけ言って、なれない看病を一生懸命つくした…
何日目かの朝…
俺はカルチェの熱がうつったみたいにヒドかった。
「うぅう、」
「なんや?がんばりーや!船長なんやろ?」
「いまのルイ君になら勝てる気がするんだよね…」
「うっぜー……しゃべんじゃ、ねー、クッソッ」
頭がいた、苦しい、暑い、そして
ウザイ。
病人相手に誰も看病しねーのかよ!カルチェもどこいったかわかんねーし!!
ッタクッ!!!
とか逆ギレをしながら、熱があがる一方の俺。
その時だった…
「…ルイ…さん……おかゆ…」
カルチェがお盆においしそうな匂いがあふれ出しているお粥をおれの傍に持ってきた。
「カルチェがつくったのか?」
「はい。」
それでも笑わないコイツ。
それにしても料理できるんだな…
そう思いながらお粥をついだ蓮華を口に運ぶ。
うまっ!!!
俺はパクパク食べ進め、最後の一粒一滴のここらずたいらげた。
「うまかった、料理、上手なんだな…」
そういってフワリと微笑み、頭を撫でると、
「ありがとうございます」
久しぶりにアイツの笑顔を見た……
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