海の上で、輝くアナタ。
ルイカンドさんは唇をゆっくり離した。
「俺はここで寝るから、お前はカルチェのとこ借りて寝ろ…」
そういって布団に入るルイカンドさん。
お父さんが、ルイカンドさん。
お母さんが、私……それなら…
「ルイカンドさん、少シ……いいですカ?」
「?なんだ…?」
「フフッ、ドッキリですヨ!」
私は人差し指を唇に持っていき、イタズラっぽく笑みを浮かべた。
「了解…」
クスッと笑うルイカンドさん。
私はルイカンドさんに指示して、その場所に寝てもらいことにした。
「狭いな…」
「そうですカー?広いですヨ…それニ…すごく温かイ…」
そう、私はこんな大きなベットだからこそできること…
左側にルイカンドさん、真ん中にカルチェさん、右側に私…
子供を囲んだ、両親のように横になった。
静かに眠っているカルチェさんのほうを向き、静かに抱きしめた。
「ずっと…傍に居ますよ…」
その頃の私は、家に帰りたいなどは消えて、ココが、この船が私の家…そうおもっていた…
そして、ここの人たちは…家族のような存在なんだって、想ってたんだ。
「お休み……」
ルイカンドさんも向かい合って、微笑んでそういってくれた。
その笑顔に、胸をトキメかせ…クスリと頬を染め微笑んだ。
こんな、平和な日常、
続くといいですね……
.