海の上で、輝くアナタ。
弐話
「…んっ、頭いた、キモチワルイ、」
朝日が差し込む中、カルチェは目を覚ました。
そのままモゾモゾ布団から顔をだす。
「……ルイ…さん…。」
「ん、おはよう、」
「おはよう、ございます……ルイさん手が不自然な感じじゃないですか?」
「あ?」
何を言っているのかわからないルイカンドはカルチェを抱きしめたままの相手をみ、クスリと笑みをこぼし…
「後ろ見てみな、おまえに“お母さん”がいるぜ?」
「?」
何も分かってない表情をしながらもつつ、後ろをむくカルチェ。
「…麗…華さん…」
「ずっと抱きしめたままだったな、」
「…僕の、お母さん…ですか。」
カルチェの言葉が段々泣き声になっていく。
ルイカンドは反対側の方を向いたままの頭を見つめ、フッと微笑み反対から抱きしめた。
「思いっきり甘えろ…お前は一人じゃない……」
「甘えなんか、しませんっ!!!グズッ…」
ルイカンドはアハハッと微笑み、そのまま目を瞑った。
凄くあったかくて、初めての感覚だ…
本当にすげーな、コイツは、
すげーよ……麗華…
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