海の上で、輝くアナタ。


「麗華!麗華っ!!!」


ルイカンドさんは、そんなことはどうでもいいのか、私の手をひく


「何ですカ?」


「デートしよう・・・もっとお前の服かって、そしてお前の好きな食べモンとか食べて、今日はゆっくりしようぜ!」


ニカッと押さなく微笑む貴方の笑顔に、勝手に笑みがこぼれる。


「はイ!」


その返事で私たち、二人だけで、部屋を後にした。
そのまま初めて見る風景に目をやりながら私はルイカンドさんと手をつないでることに気づき、ドキッとしてしまった。

きっといろんな方の見えるところだからはずかしいのでしょう、そう思い。


「手、もう離しませんか?」

と貴方に言うと、

「?何か言ったか?」

と笑顔でそう聞き返した。
嘘…だって今、ギュッて握りましたよね、私の手を…

ソレがとても心地よかった。

暖かい、貴方の手。

今は、今だけは私のもの……


笑みがこぼれた。


ハッと気づきあたりを見回すと、通り過ぎる人達人達の視線が私たちの方を向いていた。
それも女性ばかり、視線の主をわかってしまった私はっ、




胸がズキッと痛み、脚を止めた。



「麗華?」



そんな私に気づいて、「どうした?」と心配する貴方は私の顔を覗き込む。
見ちゃ、嫌だ…


「麗……華……?」


その思いで、私は、貴方の手を離し…
走って逃げるように去ってしまった。


「麗華ァア!?」

叫び呼ぶ貴方の声を無視するかのように、私は走った。

走って走って、
大通りの細い道を渡り、いつの間にかに、人気のない道に出てしまった。

ここがどこかも、わからず私は…


「嫌でスっ、嫌でスっ嫌ぁあぁあア!!!」


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