海の上で、輝くアナタ。
嫌な感情が私を壊す。
醜い感情が私を汚す…
こんな感情、今までになかった。
あの時以上に、醜い感情。
あの女の方がルイカンドさんにキスをしたとき以上に、
育て上げられた、私の中の醜い感情…
胸がズキズキ痛む。
知らない女の視線が、ルイカンドさんに集まってた。
自分のものだと、勝手におもった私への罰だ。きっと。
あの人は、私のものじゃない。
なのに、どうして…
あの人は私のだって、あの人を見ないで、とられたくない。
そんな醜い感情が、涙を作り出した。
「ルイカンドさンッ、ルイカンドさンッッ」
何度も呼んだ。
あの時のあの人の顔が頭に映し出される。
心配しながら、貴方は普通に私の顔を覗き込んだ。
でもあの後、私の顔を見たとき…
目を大きく開き、俺が悪いという、罪悪感に包まれた顔をした。
貴方のせいではないのに、私は、逃げてしまった。
こんなめんどくさい、醜い女…
あの人の横にいる資格、ないんですよ…