オレンジ色のキミ〔完〕
「バイバーイ、彩!」
「あ、バイバイ」

七星に挨拶して、また自分の鞄に荷物を入れ始めた。

「片桐じゃーなー」
「ん、如月バイバイ」

如月はあたしの顔をずーっと見てて止まっている。

「…?どうしたの?」
「考えとけよーって念力送ってた」

考えとけって…
あ!!
…あたし告られたんだ…!!
告られて…告…

ぼっ!!と顔が赤くなったのが自分でも分かる。

「あ、忘れてたんだ。」
「いや、なんか実感なくて…」
「まぁいいけど。ちゃんと考えとけよなー!じゃっ!」
「うん…」

あたしは如月の後ろ姿を見送った。





忘れるわけないじゃん…
告白だよ…?
忘れるわけ…










じゃぁ先輩は…?









あたしはそのまま固まってしまった…




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