オレンジ色のキミ〔完〕
ガラッ

閉まっていた教室のドアが突然開いた。
あたしは反射的にそちらを見る。

「・・・アンタ、告白して泣いてんの?」

聞かれてた・・・
あたしはただびっくりして、何も言えなかった・・・

「・・・そういえばこれが初めてだね、しゃべるの。」

少しずつ近づいてくる・・・

「・・・アンタの好きな奴って先輩?」
「・・・聞いてたの・・・?」
「・・・違う、聞こえたの。」

まさか聞こえてたなんて・・・
でも言えずにはいられなかった・・・
今まで我慢してたものを出したかった・・・
ずっとずっと自分の気持ち隠してた・・・




ホントは立ち直れてなんてない・・・
今でも先輩が好きで好きで・・・
返事が返ってこなかったことも傷ついてる・・・




「…好きなの…先輩が…」

あたしは言った…

























篤に…
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