オレンジ色のキミ〔完〕
そして目が合うとあたしの胸倉を掴んで

「いてぇんだけど。犯してほしいの?」

この人は何を言っているのだろう…
犯す…?あの犯す…?え…だってそんな…

「それただの逆切れだよ…それにあたしはアンタに犯されたくないよ…!!あたしは…!!」

先輩が…!!

「何?先輩に犯してほしいって?」
「ちが…っ!!」
「じゃぁ何?」
「…あたしは先輩が好き…だけどいくら先輩にでも犯されたくない…そういうのは好きな人同士がやることじゃん…無理やりなんて…」

気がついたらあたしは泣いていた…
あたしの立場は、いつこいつに何をされてもおかしくない状況だから、怖くて…涙が溢れ出て流れ落ちた。

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