オレンジ色のキミ〔完〕
「何?怖いの?」

ガクガク震えるあたしを見て聞く。
見れば分かるでしょ…?
あたしは静かに頷く。

「そっか、怖いんだ?じゃぁどうしようかな~?」

ニコニコ笑う…

笑った…
篤って笑うんだ…

笑うと可愛いなぁ…

「何考えてんの?」

優しい顔。
こんな顔もできるんだ…

「キスしちゃうよ?」

…!!

「え!?それは嫌っ!!」

だってあたしまだ…!!いや、してたとしても好きな人じゃなきゃ嫌っ!!
篤はあたしにキスをしかけてくる。
あたしは抵抗し続けた。

やだ…
力強い…
無理…
勝てない…!!

「やだ!!やめてよ!!嫌だぁ!!」
「おい、黙ってされろよ」
「嫌だぁ!!お願いだからやめてよ!!」

それでもやめてくれない。




どうしてあたしがこんな目に…?
打ったから…?
そんなの、あっちが悪いのに…!!



「んじゃぁさ、キスか犯されるか選べよ?」





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