オレンジ色のキミ〔完〕
「…あぁ…」

篤は如月に返事をした。



やだ…
どうしよう…
心臓が…
心臓がもたない…!!
何もしないで…!!
もう何もしないで…!!



あたしは俯いていた。
絶対横を向きたくない…。



「…片桐…はよ…」

!!
あたしはびっくりして、篤の顔を見た。
真顔であたしを見てる。
篤から挨拶(しかも女子に)したことがびっくりで、みんなも黙ってこちらを見てる・・・

どうすればいいの…?
挨拶返せばいいの…?

篤はずっとあたしを見てる…

会話したくない…
どうしよ…!!


「高木が挨拶…しかも女子にするなんて珍しいなぁ!!」

…如月ありがとう…
でもあたしは如月に悪いことした…

こんな女で…ごめん…


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