オレンジ色のキミ〔完〕
「ドア開けたらコイツがいた」

やっぱり本当のこと言わなきゃと思い、あたしはその子に言った。

「どうして片桐さんの家の前にいたの?篤…」

あ、今思い出した。そういえばこの子よく篤に言い寄ってる子だ。

しかしこの子の質問を無視して自分の席に向かう。

「待ってよ!!篤!!」
女の子は篤の腕を掴んだ。



バッ!!



「触んな…キショイ…吐く…」



その顔は本当に気持ち悪そうだった。



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