オレンジ色のキミ〔完〕
しかしあたしの同情も虚しく、女の子は篤に…って…え…?



あたしの目の前で行われた出来事。みんなも唖然としている…



女の子は篤にキスをしたのだ…





触れたのは一瞬。すぐに篤が女の子を押した。

「…てめぇ…殺されてぇのか…」

殺意のある目。その目に怯む事もなく、女の子はハッキリ言った。

「あたしこれがファーストキスなの。責任とってよ」
「…自分からやってきて責任とれだぁ?ナメてんのかよおまえ…気色悪いもん押し付けやがっ…うっ…!!は…吐く…!!」

いきなり顔色が悪くなった篤は勢い良く教室を出て行った。

そんなに気持ち悪かったの…?

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