オレンジ色のキミ〔完〕
ガシャン…



青々とした空。

あたしは屋上に来ていた。



1限目サボるか…



ガシャン…

突然屋上の扉が開いた。

「如月!?」
「残念♪」
「…アンタか…」

笑顔で近付いてくる篤。今までのあたしなら真っ先に怒っていただろう。
『あたしに恥かかして楽しい!?』って…。

でも、今は怒る気力がないというか…

「何しに来たの?」
「愛の告白しに~♪」
「…シバくぞ」
「ただアンタの顔が見たかっただけだよ」
「あっそ」
「なーなー、俺と付き合わない?」
「ごめんなさい」
「即答かよ。傷つく~…」

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