オレンジ色のキミ〔完〕
時間が止まったかのような気がした…



今なんて言った…?

あたしは篤を見る…










「…なんで…知って…るの…?」










驚きを隠せなかった…
どうして篤が…そのこと…











―――――――――――――――・・・





あれは春休み初日のことだった…
私は一人で買い物に行っての帰り道、先輩の家周辺まで来ていた…

一度…
もう一度だけ先輩の顔が見たくて…
見たら諦めるから…

『なーんて、そんな簡単に見れるものじゃないのに…』
なんて軽はずみの気持ちで先輩の家に向かった。



先輩…

先輩…




先輩の家が近付くにつれ緊張していく自分の心臓…

もし会えたらどうしよう…

目があったりしたら…

やばっ!変態になってきちゃった!



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