オレンジ色のキミ〔完〕
――――――――…


「やっぱりおまえ、知ってたんだ…和哉が死んだこと…」



現実を突きつけられる…

あぁ…やっぱり先輩は…
あたしちゃんと受け止められてないね…


ふと、あることに気がついた。

「和哉って…先輩のこと知ってるの…?」
「…和哉は…





俺の従兄弟だよ…」


先輩の…従兄弟…?
篤は…先輩と…繋がってる…



先輩と…



それだけのことなのに、今先輩が目の前にいるように感じる…

でも違う…篤は篤だ…先輩じゃない…
あたしもとうとう壊れてきたな…



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