オレンジ色のキミ〔完〕
世界にはたくさん人間がいる…
なのに何で先輩がこんなめに遭わなきゃいけないの…?



その時、あたしは小さい頃のことを思い出した…

「…あたし…あんなこと言わなきゃよかった…」





ずっと眠っていた記憶…





あれはまだあたしが幼かった頃…



――――――――――――…



「おかあさん!!みてみて!!どろだんご!!」
「わぁー大きいねぇ」

公園でお母さんと一緒に遊んでいた時のこと。

「…いっしょにあそぼう…?」

そこには男の子とその子供の母親らしき人が立っていた。

「うん、いいよ!!」
あたしはその男の子と一緒に砂場で遊び始めた。
母親同士。子供同士。別行動。

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