オレンジ色のキミ〔完〕
「あー…いや、何でもない…」

もしかして…

「あの男の子篤だったの!?」

篤は目を大きく開き、また元に戻した。

「…知らねー…」

あの男の子が篤ならあたしは…

「あたし…篤と結婚の約束しちゃったってこと…?」
「…そーだなー」

マジで…!?あたし篤と…

「あの男の子…先輩だったらよかったのに…」

あたしは先輩を見てそう呟いた…









あたしはどこかで願っていたのかもしれない…

先輩は生きてるって…











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