オレンジ色のキミ〔完〕
「…お邪魔します…」
「あぁ、誰もいねぇから気にすんなー」

そう言ってあたしは篤の部屋に案内された。



「見ろ、小さい頃の和哉」
「か…可愛い…!!」
篤が見せてきたもの。それは高木先輩の小さい頃の写真。
そこに映っている先輩の満面の笑顔は天使に見える…!!



「あと、これ」

篤はあたしに白い封筒を差し出してきた。

「何コレ?」
「アイツが大事にしてたもん」

篤はそれだけを言い、部屋から出て行った。

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