My Dream...
美並は放課後の教室でずっと泣いていた。


家に帰るとまっ先に自分の部屋に入り、ベットに倒れこんだ。

「美並、ごはんよ!」

お母さんの声がする。


「……いらない」


このときは痩せたいとかじゃなく、


単に食欲がなかっただけだった。


しかし−


この日を目処に、美並はご飯を食べなくなった。


ちょっとだけ一人で食べたりはしていたが、

家族と一緒に食べるのが嫌だった。


食べてる姿を見られるのが嫌で、嫌で、嫌だった。

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