VANPAIA
ととのった顔立ち。
すっと通った鼻筋。
小さく少しとがった唇。
長いまつげに大きな瞳、
なかでもひときわ目を引くのが
ユーリウスの透き通ったゴールドの瞳。


きれい・・・・・・。




この世のものとは思えないほどの
美しさに息を呑む。


「だめかな」


ユーリウスにもう一度たずねられ
あたしは思わず

「いいわよ」


と答えてしまっていた。





するとユーリウスは
にこっと笑い

「ありがとう。」


といいまたさっきと同じように
人を寄せ付けない表情に戻り
授業の用意を始めた。





ひそかに見ていたクラスの
女の子達はただただ
ユーリウスの美しさに
見とれていた。















そんな中あたしの心臓が
大きなうねりを上げていたことには
本人以外きずいていなかった。








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